浅草という街には、笑いの神様が宿っている、と僕はずっとそう思っている。仲見世を抜けてふらりと路地に入ると、昭和の空気がまだ漂っていて、劇場の明かりが灯るたびに胸が高鳴る。そんな浅草に、新たな喜劇の灯が点った。東MAXこと東貴博が座長を務める「東京浅草新喜劇」の旗揚げ公演、その演目が『家族以上、父親未満』です。
1.「東京喜劇」の灯を次世代へ──座長・東貴博の挑戦
舞台好きであれば、「東京喜劇」という言葉には独特の重みを感じるはずです。伊東四朗、三宅裕司、萩本欽一らが築いてきた東京の喜劇文化は、笑いと人情が溶け合った、浅草ゆかりの舞台芸術として受け継がれてきました。
その流れを次世代へつなぐ存在として、東貴博が座長を務める東京浅草新喜劇が立ち上がり、旗揚げ公演『家族以上、父親未満』が2026年9月に雷5656会館ときわホールで上演されます。脚本は大森博、脚色・演出は東貴博が担当します。
座長コメントのように、気負わず、それでも本気で笑いと感動を届けようとする姿勢こそ、この企画の魅力です。
東MAXが座長を務める東京浅草新喜劇、福田悠太(ふぉ~ゆ~)ら出演で旗揚げ公演『家族以上、父親未満』を上演#東京浅草新喜劇 #家族以上父親未満#東貴博
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2.どんなストーリー?
『家族以上、父親未満』の舞台は、浅草観音裏にある昭和歌謡居酒屋「心春」。タイトルからしてすでにじんわりと温かく、どこか切ない空気を帯びています。
ストーリー
浅草観音裏にる昭和歌謡居酒屋『心春』。
この店の一人娘・宮田優(清水麻璃亜)は早いうちに両親を亡くし、叔父である東出昭(はなわ)が養育と店を引き継いだ。
昭は相棒の長山脩(東貴博)と共に、地元にも助けられながら子育てに奔走。
近所で小さな和菓子屋を営む木下宏一(福田悠太)は頼れる世話焼き兄ちゃん。
優は妹でもあり子どものようなものでもある。
年頃になった優は、大手老舗和菓子店の跡継ぎ・小松透(井阪郁巳)との結婚を考えるが、透の母・礼子(丸山優子)はどうやら反対の模様。
何とか結婚を成立させようと、息巻く親代わりの面々。
「優を悲しませるやつは誰だろうが許さない!」優の幼馴染・田中姉妹(川崎愛香里・良田麻美)、店の常連客・鳶の田所吾郎(錦笑亭満堂)と森翔太郎(永島龍之介)も巻き込んで話はあらぬ方向へ。
果たして優と透の関係はどうなってしまうのか、家族の絆が試される。
この構図は、喜劇の王道でありながら、実は非常に繊細なテーマを内包しています。「家族」とは何か、「父親」とは何か。血のつながりや法的な関係を超えた、人と人の情の結びつき。浅草という下町の空気感と溶け合いながら、笑いのうちに人情の温かみが染み渡る、そういう舞台になることは想像に難くありません。
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— 東MAX (東貴博) (@Mansatsuotoko) June 2, 2026
3.個性豊かなキャストが集結──この顔ぶれが浅草に集まる奇跡
舞台好きの目線から言わせてもらえば、今回のキャストは本当に豪華で、しかも絶妙なバランスを持っています。
まず座長・東貴博。喜劇人としての勘と経験値は折り紙つきで、長山脩という人物がどんなキャラクターとして立ち上がるか、すでに楽しみでなりません。
そして「ふぉ〜ゆ〜」の福田悠太。ジャニーズ出身のマルチタレントとして歌・ダンス・コメディをこなす彼が、和菓子屋を営む世話焼き兄ちゃん・木下宏一として「所狭しと駆け回る」という表現がプレスリリースに使われているが、これはもう観た目には絶対に楽しいはず。ステージ上の縦横無尽な動きと喜劇的センスは、東京喜劇の文脈で光を放つはずです。
はなわ。鼻ギターで一世を風靡した芸人が舞台に立つとき、そこには独特の”間”と体当たりの笑いが生まれます。東貴博との息もピッタリなコンビネーションで得意の芸も披露しながら居酒屋を盛り立てるので、ぜひ生で体感したいところです。
ヒロインの清水麻璃亜はAKB48の元メンバー。アイドル出身の俳優が舞台で化けるケースは枚挙にいとまがなく、浅草の空気の中で彼女がどんな優を見せてくれるか注目したい です。
丸山優子は三宅裕司率いるスーパーエキセントリックシアターで喜劇を培ってきた、東京喜劇の「正統派後継者」の一人であり、今回の座組においてはある意味「喜劇の軸」となる存在です。良田麻美も同じく劇団仕込みの「歌って踊れるコメディエンヌ」で、こうした劇団訓練を受けた俳優が舞台の空気を安定させてくれることで、他のキャストのアドリブや笑いが活きてきます。
落語家でもある錦笑亭満堂の参加も興味深いです。落語の語り口や「間」は舞台喜劇と親和性が高く、居酒屋の常連客という役どころでどんな存在感を示すかが楽しみです。
4.会場は「雷5656会館ときわホール」──浅草らしさを纏った劇場空間
公演会場となるのは、東京都台東区浅草3丁目にある雷5656会館ときわホールです。「5656」は「ごろごろ」と読み、雷門の「雷」とかけたネーミングがいかにも浅草らしい。浅草の中心部に位置し、観劇の前後に仲見世や浅草寺、ホッピー通りなどを散策できる立地は、東京観光との組み合わせとしても申し分ない です。
収容人数は325名とこぢんまりとしているが、だからこそ役者の息遣いや目の光がじかに届く。東京喜劇の醍醐味である「笑いの伝播」、つまり客席が一体となって笑い、その笑いが役者に返ってさらに笑いが生まれるというあの瞬間は、大きなホールより小ぶりな劇場の方が圧倒的に豊かに生じます。
5.公演詳細と観劇に向けて
タイトル:東京浅草新喜劇『家族以上、父親未満』
脚本:大森博 / 脚色・演出:東貴博
出演:東貴博、福田悠太(ふぉ〜ゆ〜)、清水麻璃亜、井阪郁巳、永島龍之介、錦笑亭満堂、川崎愛香里、良田麻美、丸山優子、はなわ
公演日程:2026年9月13日(日)〜9月20日(日)
| 日程 | 開演 |
|---|---|
| 9月13日(日) | 18:00〜 |
| 9月14日(月) | 18:00〜 |
| 9月15日(火) | 18:00〜 |
| 9月16日(水) | 13:00〜 / 18:00〜 |
| 9月17日(木) | 休演日 |
| 9月18日(金) | 13:00〜 / 18:00〜 |
| 9月19日(土) | 16:00〜 |
| 9月20日(日) | 12:00〜〜/ 16:00 |
※未就学児入場不可。開場は開演の45分前。
劇場:雷5656会館ときわホール(東京都台東区浅草3-6-1 5・6F)
チケット料金:一般8,000円 / 20歳以下4,000円(税込・全席指定)
チケット先行:舞台公式先行 2026年6月22日(月)12:00〜6月29日(月)23:59
プレリクエスト先行:2026年6月30日(火) 12:00 ~ 7月6日(月) 23:59
一般発売:2026年7月18日(土)10:00〜
公式サイト:https://tokyo-asakusa-shinkigeki.com/
7.最後に──浅草で「笑い」に会いに行こう
舞台に足を運ぶたびに思うことがあります。笑いは、人を解放する。日常の澱をすっと流して、隣に座った見知らぬ誰かと同じ瞬間に声を上げて笑う、あの感覚はどんな娯楽にも代えられません。
東京浅草新喜劇の旗揚げ公演は、そういう意味で、単なるエンターテインメントを超えた意義を持っています。伊東四朗、三宅裕司、萩本欽一というレジェンドたちから受け継いだ東京喜劇の精神を、東貴博が地元・浅草の舞台で体現しようとしています。アイドルも、芸人も、劇団俳優も、落語家も、ぜんぶ一緒に舞台に立って「笑わせること」に全力を注ぐ、それがこの公演の本質です。
浅草観音裏の昭和歌謡居酒屋『心春』が舞台の人情喜劇。はなわが居酒屋の叔父・東出昭役で養育と店を引き継ぎ、東貴博が相棒・長山脩役で子育てに奔走。清水麻璃亜が一人娘・宮田優役、福田悠太が和菓子屋の世話焼き兄ちゃん・木下宏一役、丸山優子が恋人の母・礼子役と、十人十色のキャストが家族の絆を巡るストーリーを織りなす 。
「お願いしMAX!」という座長の言葉を借りれば──ぜひ、劇場で笑おう。2026年の秋、浅草はきっと笑いに満ちています。


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